日本の小さな町のたてもの史

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少し前に、私たちの家族は東京から60キロメートル離れた東上線の終点にある埼玉の小川町という町にやって来ました。幾つかの低山の連なる山脈の麓にあり、時には見過ごされてしまう宝物に満ちた町です。これはすでに世界的に有名なオーガニックの田畑あるいは信じられないくらいの数の野生の動植物のことを言っているのではありません。小川町産の和紙と呼ばれる丈夫で美しいことで知られる紙のことでもありません。

私がお話ししたいのは、昔の歴史的建造物のことで、時には1860年代後半の明治維新の頃まで遡るものもあります。保存状態が良いものもあります。そのような歴史的建造物を見ると、この町がいかにかつては賑わっていたかを感じる事が出来るでしょう。この町は絹の製造の中心地であっただけではありません。小川町は魅力的な過去も持っているのですが目立つことがちょっと苦手で、でも、とてもハッピーなお祭りごとが好きな町です。小川町は芸者文化の伝統でも知られていました。

今ではこの素晴らしい時代はとっくに過ぎ去ってしまいました。しかし、想像を膨らませて白昼夢に浸れば、酒の杯を合わせるカチンという音や、カラ、コロ、という下駄の音に混じって、琴の音が聞こえてくるでしょう。約束の時間に間に合うよう急ぐ着物の影、そしてもし幸運なら、美しい芸者の秘密の恥らうような微笑も見られるかもしれません。過ぎ去りし一時の夢。夢はまだ触れます、その魂は生きています。しかし、次第に図書館や書簡や写真という形で書物になって、姿を消していっています。

写真の面から言えば、建物の歴史的なシチュエーションを捉えるのに、時には何度か建物を見ないといけないこともあります。もしかしたら、何回か興味深い家を通り過ぎてしまったかもしれないことも。屋根に面白い特徴のあるものとか、玄関の影に何か隠れてたかな、とか。壁が朽ち果てて、あまりにもボロボロなので、その建物に隠された宝物に気づかなかったり。

下の写真は埼玉、小川町周辺の建造物のものです。これらの写真は保存という点でリアルな状態を示しています。その美しさだけを指摘するのは、何の助けにもなりません。これらの建造物が「さよなら」とこの世に別れを告げ、うなだれ、助けを求めて静かに泣いているのを誰も耳にする人が誰もいないのなら。

しかし、良い知らせもあります。建物の幾つかは状態も良く、きちんと手入れがされています。そういう建物は他の建物にどうすれば良いのかを示す例として使えます。

このようなタイプの写真、ノイズがあまり入らない低光撮影が出来るカメラの他に、私のスタンダードのレンズは15-20mmくらいのワイドアングルレンズや70-200mmくらいの中型のテレレンズです。ワイドアングルレンズは周辺とともに狭い建物や、狭い通りをカメラから近距離で対象を静止画撮影するのに必要です。テレレンズはカメラから比較的遠くにある、届かないところにある対象を撮るのに使われます。一脚は通常役に立ちます。対象を照らすのに、フラッシュよりも強い手持ちのライトをむしろ使います。フラッシュは影を明るくするのに使います。

私のページに来てくれてありがとう。コメントもご自由に、または質問があればEmailを送ってください。このブログはじっくり時間をかけて更新するかもしれません。この美しい町の目に見える変化を記録できたらと思います。

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